へなちょこフリーター日記

おもしろおかしく生きてきたいね

日帰り蒲郡旅行記 後編『愛知・竹島』

 

熱中症、お前ってやつは …… !!

 

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倒れるまではいかないものの、脱力感、というのかな、暑い日の日中歩きまわると、気力をじわじわ削りとられていく。はやく気づいて対処できればいいのだが、 " 奴ら " は急にやってくるから始末におえない。

 

「他の人間は熱中症になるかもしれないが、自分だけは大丈夫!」

 

駅のベンチで頭をかかえ、旅程を変更せざるを得ない目に幾度も会いながら、熱中症を甘くみる癖が抜けなくて困る。

 

今回の蒲郡旅行でも同じ轍を踏んだ。それはもう見事に踏みしめてやりましたとも。

 

完全に自覚したのは、竹島園地を楽しんで、さあ温泉に入るべなと、ふらふら歩いていたときだった。…… なんだか気分が乗らない。

 

下調べをした、タオルだって持ってきた。汗をかいて、くたくただ。

 

温泉に浸かるための条件は、ロイヤルストレートフラッシュ!  だというのに、カラダを震わす振動は、期待に高まる胸の鼓動ではなくて、びーびー鳴り響く警告音だった。「現在ノ状態デノ入浴ハ、非常ニ危険」…… こういう無意識の声には、従っとくに限る。

 

あーあー、温泉入りたかったなーーー!!

 

断腸の思いで予定を変更するも、このとき時刻は13時半。帰るにはまだ早く、具合の悪さも座りこむまでのものではない。竹島水族館横のベンチにて、進退についてしばし熟考後、カラダからのゴーサインを受けて、観光続行を決意。

 

一縷の望みをかけて、蒲郡駅の東側に位置するラグーナテンボス方面へ自転車を走らせてみるか。電動アシスト自転車だから、たぶん、きっと、大丈夫!( 繰り返す短慮、反省の色が見えない )。ありがとう、蒲郡観光案内所!

 

もしかしたらサイクリングを楽しんでいるうちに、体調回復するかもしれんしな ( 繰り返す短慮、以下同文)。元気になれば、併設されているラグーナの湯で日帰り入浴リベンジといこう。

 

そんなアクシデントもありつつも、なんやかんや充実していた蒲郡観光の一部始終をご覧あれ。日帰り蒲郡旅行記 後編、はじまりはじまり~。


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心の凪いでく音が聞こえる『蒲郡 竹島

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➡︎ 「あじさいの里へ行く」「温泉に入る」というざっくりとした計画を、蒲郡駅で手に入れたパンフレット『がまポン』で補強する作戦。

 

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➡︎ 11時20分、『がまポン』で得た有力情報を頼りに、あじさいの里からの直行バスを降りた足で蒲郡市の観光案内所『NAVI TERRACE』へ。

 

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➡︎ 中はこんな感じに装飾もされていて、開放的な気待ちのいい空間。ここで書類にサイン、保証金1000円を預けて ……


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➡︎ へなちょこフリーターは、『レンタサイクル』を手に入れた!  電動アシスト自転車な上、なんと " 無料 " 。蒲郡市、太っ腹すぎんか。平日お昼前の時点で、残り2台という盛況ぶり。休日は、全台早々に出払ってそうですな。

 

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➡︎ 電動自転車にアシストされて、しばしサイクリングを楽しみ、あっという間に竹島園地に到着。  写真の人物は、藤原俊成卿。当時荒地だった蒲郡地区の開発に貢献した、えらいお方。

 

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➡︎ 右手に見えますのが、蒲郡のシンボル『竹島』でございます。

 

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➡︎ 昼ごはんは、駅前のスーパーで買った弁当とコカコーラ。東屋がどこも埋まっていたので、ハトの鳴き声をBGMに、橋の下で食べた。何食べよっかなーと、テンション高めに選んだというのに、なんだか箸が進まないな …… ( あとから思えば、この時にはすでに熱中症にかかってたいたのでしょう )。

 

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➡︎ 腹を満たして、いざ竹島!  大鳥居まで、さくさく歩いていきましょー。

 

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➡︎ 竹島橋・東側の景色。


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➡︎ 竹島橋・西側、というか、竹島園地を海から見るとこんな感じ。蒲郡という土地が、海と山に挟まれているのがよくわかる。


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➡︎ 凪いだ水面にこんもりと茂る木々、" 竹 " というキーワード …… まるで琵琶湖の竹生島みたいだなー、島の名前に竹をつけるブームでもあったんやろかと思っていたら、竹島竹生島、ほんとに繋がりがあった ( ブログ執筆中に知った )  。


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➡︎ 竹島には『八百富神社』という神社があるのですが、竹生島神社から分霊された神さまを祀っているそうなのです。蒲郡を開発した俊成が、開発成就を願って勧請(神仏の分霊を迎えること)した。


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➡︎ 神社を目指します。木陰に助けられるも、島を覆う湿度に体力が奪われていく。


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➡︎  神社の写真撮り忘れたー。


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➡︎ 名古屋ではお目にかかれない、海岸性の植物に郷愁を誘われるなど ( へなちょこフリーターは田舎育ち ) 。

 

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➡︎ 島のまわりには、写真・左のような遊歩道が整備されている。


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➡︎ でかいフナムシは、度胸もでかい。カメラを近づけても逃げていかない。


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➡︎ 水平線に見えているのは、西浦半島。「蒲郡から知多半島は見えないんだよ!」と力説する男性の声が、海風にさらわれていく。


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➡︎ 緑の屋根の建物( 写真・中央 )は、東海道本線の車窓からも確認できる。以前豊川稲荷に向かう列車で初めて見たときから城かと思っていたが、なんとホテルだった。その名も『蒲郡クラシックホテル』。


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➡︎ 波打ち際でカラスが食事 ( ? ) をしていた。ハトの死骸を弄ぶ姿を見かけてからというもの、カラスはちょっとしたトラウマでありながら、興味をそそられる対象でもある。休憩がてらしばし観察をする。

 

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➡︎ ふたたび橋を渡って、竹島園地にもどってきました。


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➡︎ 階段の上にある神社は目指さねばならぬ。熱中症にかかっていようと、この衝動はどうしようもない。


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➡︎ 竹島もそうだったけど、階段にやたらおるダンゴムシが気になる。


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➡︎ 階段をのぼった先には、御鍬神社と金毘羅さんが鎮座しておられた。京都の安井金毘羅宮でのお礼をさせていただく。現地にもお礼参りに行かんとな。


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➡︎ 先ほどの階段を降り、すぐ側の『海辺の文学記念館』へ。正直まったく期待を寄せてなかったのですが、これがなかなかの名スポットだった。


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➡︎ 昭和57年に惜しまれつつも取り壊された料亭旅館『常盤館』を模した趣のある建物。蒲郡を舞台に描かれた小説の一節や、書簡などが展示されていた。実際の景色を目にしながら、文豪たちの表現に触れる、というなんとも贅沢な体験ができる。


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➡︎ 文机と鏡台が据えられた、10畳の広さの慎ましい和室の窓の外では、先ほどまで自分の足で踏みしめていた竹島が静かな海に浮かんでいた。 

 

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➡︎ 竹島園地を遊びつくすのにかかった時間は、約90分。写真の奥に見えている建物が、日帰り入浴を楽しむはずだった『竹島ホテル』ですよ …… 。

 

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➡︎ 気を取り直して、レッツ サイクリング! 電動アシスト自転車の乗り心地は、原付バイクに近い。誰かに背中を押されてでもしているかのように、カラダが勝手に、前へ前へと運ばれてゆく。


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➡︎ 『ラグーナテンボス観覧車』東海オンエアの動画で見たことあるやつ! ( へなちょこフリーターは、現在 YouTuber の東海オンエアにハマっています ) 。竹島園地からここまでの所要時間は、約40分でした。

 

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➡︎ 『ラグナマリーナ』冬はイルミネーションを楽しめるスポットらしい。高級そうなマンションが立ち並んでいるかと思えば、ヨットが繋いであったり、おしゃれなモデルハウス体験施設があったり …… 己の場違い感におののくも、せっかくなので入江を一周。リゾートホテル『ラグーナベイコート』の格式の高さに、今度こそ心を折られ、何もせんまま引き返した。我ながらアホな旅をしている。


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➡︎ 竹島から見えていた不思議な像の謎に迫る!  『子安弘法大師像』。18.78mの高さは、東洋一なのだとか。側に寄ってみたかったけれど、坂を越えたら確実に死あるのみ。またの機会に楽しみは残しておいた。


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➡︎ へなちょこフリーターは、古代生物 アノマロカリスを愛している。街中にアノマロカリスのアイコンが掲げられているなんて、それだけで蒲郡市はいいところってわかるね。だけどね、体力の関係でね、『生命の海科学館』もスルーだよ。博物館もいきたかったんだけどなぁ …… 。

 

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➡︎ 蒲郡駅の近くまで戻ってきた。カラダをまんべんなく巡回している気分の悪さが、熱中症のせいなのか、ただの疲れなのか、はたまた腹が減ってるだけなのか、もうよくわからん!


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➡︎ とりあえず、我はあんみつとか食べたい!  GoogleMap の検索欄に「喫茶」と打ち込み、死にかけの体と心を引きずって、『和カフェ 千草』になんとか入店。


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➡︎ 店内では犬ころが放し飼いにされていて、埃っぽさが多少鼻についたが、かき氷を食すにはもってこいの、ぬるめの冷房には花丸をつけたい。『雪見ぜんざい氷』だったかな?  氷の冷たさと、ミルクのまろやかな甘みが、ほでったカラダにしみわたる。


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➡︎ 『ぜんざい』って書いてあったのに、豆がない!  悲しみにくれていたら、かき氷の内部にあんこ ( あずき? )  を見つけた。にっこり。

 

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➡︎ レンタサイクル=タダ、竹島=タダ、文学館=タダ …… 今回の旅で使ったお金は、名古屋からの移動費込みで5000円程。充実感の割に、お金を落とすところがなさすぎた。さすがに申し訳なくなり、帰り際、蒲郡駅売店にて『蒲郡みきみかんバウム』( ¥1000 ) を購入。

 

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➡︎ 歩数14,421歩。炎天下にこれだけ歩けば、熱中症にもなるってもんですな。帰りの電車で席を確保するやいなや眠りにつき、乗り換えのタイミングでおにぎり ( チキン南蛮 ) にむしゃぶりついたら、嘘のように体調よくなった。

 

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『海の文学館』の和室から臨む景色は、心をつくような華美なものではなかった。

 

いつの間にか、わたしは眠ってしまっていたんだろうか。夢の中に入りこんだような、現実感のなさに、ここが誰もが出入りできる場所だということも忘れ、海を眺めていた。

 

畳にへたりこんで、背負ったリュックを脇に置く。名前をつけるまでもないと放っておいた目に見えないかすり傷が、かさぶたになってイグサの隙間へ、ほろほろこぼれ落ちていく。

 

自分のことを、見失ってばかりいる。

 

小さな島を売りにする素朴な町で、ひとり海を眺める自分みたいな人間を、寂しいやつだと憐れむ人もいるんだろう。

 

人と人とを繋ぐ糸は、悪気なく目をふさいできたりする。時々は、絡まった糸の束に指をかけて、ほぐしてやる時間を取りたいと思っているのだけれど、生死にかかわらないからと、ついつい後回しにして忘れてしまう。

 

多少強引にでも肩の力を抜けさせてくれる場所や関係性をもつことが、長生きの秘訣なのかもしれない。

 

そんな場所を無料で開放してる蒲郡市、好きにならずにいられようか ーー 否!

 

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● 竹島

〒443-0031 愛知県蒲郡市竹島