へなちょこフリーター日記

”楽に・楽しく” 生きるを提案するブログ。

手のひらに龍がいた『愛知・豊川稲荷』

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総門にほどこされた大輪の花が、10月にしては暖かい光を浴びて、今にもほころぼうとしている。手のひらに少しささくれだった木目を感じながら、細部まで気合いの入った装飾をながめた。

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豊川稲荷に見られる、さまざまな装飾がなされた江戸期の建物の彫刻のほとんどは、二代立川和四郎富昌とその弟子宮坂昌敬の手によるもの。

 

境内北側・奥の院には、ひときわ大きな彫刻がほどこされている。

 

拝殿向かって右側のはりを見上げる。薄暗い軒下で、龍の腹がなまめかしく艶めく。

 

体中で複雑に波打つ鱗のひとつひとつから、ケヤキ材のぬくもりを感じる一方で、トカゲやヘビに触れたときのーープラスチックのような無機質な鱗の中からほのかに伝わってくる控えめな熱ーーそれが脳内で再生される。

 

腕を伸ばしたところで届く高さではないけれど、右手をかざして龍の手触りを手に入れようとした。

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折々で、触れたい、と強く思うことがある。

 

視覚や聴覚ほどには意思を通わせられないところが、触覚のいいところだ。

 

わたしと、あなたがある

ーーたったそれだけのシンプルなコミュニケーション。

 

体温は、言葉の隙間からこぼれるものをすくいあげる。

 

ケヤキ材に彫られた龍は生きてもいないし、かといって死んでもいない。とどまりながら永遠に木の温度で躍動し続ける。

 

龍の腹にわたしの指が触れさえすれば、きっと心だって通わせられる。

ーー好かれるかどうかは別として、一度試してみたいものだ。

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● 妙厳寺(豊川稲荷)

〒442-0033 愛知県豊川市豊川町1