へなちょこフリーター日記

おもしろおかしく生きてきたいね

四つ足にこうべを垂れて生きるとも『愛知・豊川稲荷』

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ハロウィン間近の豊川駅前は閑散としていた。

 

赤銅色のキツネたちが飛び跳ねるように踊っているローターリーを利用する車もない。

 

タクシーが一台停まっているが、集客は当分見込めないだろう。

 

観光地とはいえ、オフシーズン、しかも平日。どこもこんなもんなのかもしれない。

 

 

 

 

豊川稲荷の名で親しまれる妙厳寺は、日本三大稲荷 ( これを自称する神社は三大どころか四つも五つもあるのだが… ) のひとつとされている。

 

お稲荷さんと聞いて千本鳥居で有名な京都の伏見稲荷を思い浮かべる人は多いのではなかろうか。

 

その御祭神は宇迦之御魂大神 ( うかのみたまのおおかみ ) 。穀物の神であり、別名のミケツカミの「ケツ」が狐の古い呼び名に相当すること、また金色の稲穂が狐の尾に似ることなどから狐が眷属だとされている。

 

一方、豊川稲荷はというとーー祀ってあるのは豊川吒枳尼真天 ( だきにしんてん ) 。こちらはヒンドゥー教由来の白狐に跨る天女である。寿命の尽きた人間の心臓をとって喰うらしい…。

 

生首を首飾りとしていた殺戮の女神・カーリー神の侍女・ダーキニーが吒枳尼の元々の姿であるというし、さすがインドの女神はやることが豪快だ。

 

まあ、そんなウンチクはさておき。

 

吒枳尼真天さまのおわしまします広い境内に、さっそく足を踏み入れよう。

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境内で見かけた猫は、なんだかとても洒落ていた。

 

ほわほわとした毛並みはどこの美容院でそめているの?  と聞きたくなるほど垢抜けたアッシュグレー、そして注目すべきはその尾っぽーー

 

人間の人差し指ほどの長さのくせに ( 褒めている ) 、先にいくほど毛量が増して、ほわんと、まるで小さなぽんぽんでもくっつけて歩いているつもりか!

 

短い尾っぽのくせして ( もちろん褒めている ) 、間抜けにならず、それがあるからこそ可愛いだなんて、ずるいじゃあないか! ( ちょんぎれたような短い尻尾ももちろん愛している )

 

猫たちは、観光客が足を踏み入れられない柵のむこうでのんびりいそいそ会議でもしているようだった。

 

頭上では木々がざわざわ鳴っている。

 

人目に晒されずに日向ぼっこもできるだろうし、雨宿りをする軒下に事欠かくこともない。寺院というのは猫たちにとっては住みよい場所なのかもしれない。

 

ふと、思った。ーーお稲荷さんは猫を嫌がらないのだろうか?

 

自分の縄張りを荒らす四つ足どもに、神さまとはいえ、神さまだからこそ、出て行けと言いたくなっても不思議はない。

 

いや、狐が嫌がるのは猫じゃなくて、犬だったか?   ( おなじイヌ科なのに? )

 

まあ、人間ごときが神さまの好みをどうこう言える立場でもなかろう。

 

猫たちの姿が何よりの証拠だ。ーー豊川稲荷のお狐さんは、きっと猫が好きなのだ。うん、そうに違いない。

 

 

 

 

門前町でいなり寿司は買わなかった。

 

家に帰って、きつねうどんを食べた。

 

ふんぱつして、お揚げは三枚。だしを含んだあまじょっぱさと七味の辛さーーその相性は言うまでもなかろう。

 

 

豊川稲荷内の霊狐塚についてはまた別記事で。

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● 妙厳寺(豊川稲荷)

〒442-0033 愛知県豊川市豊川町1