へなちょこフリーター日記

”楽に・楽しく” 生きるを提案するブログ。

やさしいひとはうそつきに似てる

夜になると葉を閉じるからネムノキなのだと、いつか、背の高い男のひとが言っていた。

 

わたしはてっきり、薄桃色の、いまにも風にさらわれそうな花房が、山辺にふわりうかぶさまがまるで夢みたいで、そう呼ぶんだとおもっていたから、教えてもらった礼も忘れて、ぽかんと、ほおけていた。


やさしいひとはうそつきに似てる。


そこいら中の緑色した深呼吸に、1番に肌をさらすのはわたし、2番目はツバメの子たち。それから、目のあかない妹と、とっくに死んでしまった父というひと。

 

当然に白かった呼気が、154768番目ではすっかり薄まってしまって、もとからすっかり色とかなかったですって顔で、スコップ遊びに夢中の女の子の鼻をあそばせている。クロワッサン食べ終わるまで、錆びたベンチでずっと見てた。


あの、と声をかければふりむく距離で、大丈夫ですか?と、心配とかしてみようとおもったんです。

 

大人だから、こどもじゃないから、それ以前に、めんどうごとは突然の雨よりも嫌いで、好意を伝えるに等しいとも知っていて、それでも、聞けないんだからつくづく、人間らしさの設定が致命的。


それでもいいやって思ってるとこなんか特に。


耳を塞いで電車に乗ると、建物がプラモデルになるんですよ。世界が、手のひらにおさまりそうに、ちぢこまってしまったみたい。

 

体以外なにもないような感覚。むかし、プールの底に手をついたときの心細さは、音のないせいだったんだね。

 

ごーごー、ごぼごぼいう、ひとりぼっちを聞きたくなくて、みんなフェスとか、行くのかもしれないね。