へなちょこフリーター日記

おもしろおかしく生きてきたいね

新緑鳴る『名古屋・冨士神社』

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名古屋の中心を東西に横切る桜通ーー地上では無数の四輪車が慌ただしく行き交い、地下に潜れば規則正しく働く鉄道が、大都会の交通機能を支えている。そんな喧騒の脇、ビルに囲まれた一角に、冨士神社はひっそり鎮座している。

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冨士神社

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栄の先進的な雰囲気とは趣きを異にする鳥居構えと、『冨士という名前に、前々から心惹かれていた。

 

5月10日・11日は春の大祭。見上げた首が痛くなりそうなほど大きなのぼりがはためくと、布特有の厚みのある音が耳を打つ。近隣に住む氏子さんだろうか? 昼前に一度通り過ぎたときには、年配の方々が落ち葉拾いや草取りに精を出していた。

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ご祭神

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縁結び・安産・鎮火の神である木花咲耶姫命(このはなさくやひめのみこと)が祀られている。

 

前山源太夫という人物が静岡県富士宮市の富士本宮浅間神社から御分霊を勧請し、祀ったことが冨士神社の起源。かの徳川家康公が詣でたこともあったのだとか……

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境内

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創立当時は松や杉の繁る、神威あらたかな霊域であったという。現在の境内はこじんまりとしており、風に葉の擦れる音が耳に心地いい。

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福荷稲荷

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お稲荷さんに参る前には、ぐっと腹に力をこめる。主張の強い色彩のせいだろうか? びびっていることさえ悟られてはいけないような気がして、ほんの少し、指先程度の覚悟を決めて朱塗りの門を抜けた。

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名古屋城の石垣は、ここから運ばれた石でできている

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「〼」の印のついた巨石は名古屋城石垣の残石ーー築城に際し、この場所には普請、つまり建築工事のための小屋が設けられ、冨士神社は一度他の場所へ遷された。その間に神主が亡くなったりなんだりで再建は遅れに遅れ、遷移から実に200年後の寛政12年にようやくこの地に戻ってきた。

 

移された場所 (名古屋市西区浅間) でも冨士神社は定着し、現在も冨士淺間神社に詣でることができる。

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まとめ

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大祭にあわせ、桜の紋の入った提灯が飾られていた。

 

祭神の木花咲耶姫命は、桜の神でもある。富士山の頂上に祀られている見目麗しい神さまとしての顔が一般的だろう。日本一海から遠い高地・富士山に祀られているにも関わらず、実は彼女、九州由来の海の神の娘であったりする。

 

おそらく、当時の日本人からすれば未知の技術をもたらした渡来人たちが伝承の元になっている。そういう広い意味でみると、大都会の真ん中に鎮座するにはぴったりの神さまと言えるかもしれない。

 

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● 冨士神社

〒461-0005 愛知県名古屋市東区東桜1丁目4−12

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*特に石垣残石のところなど、下記サイトを参考にさせていただいた。由緒など詳しく、考察も大変面白いのでぜひに。