幸せに重くなった腹を抱え、えっちらおっちら外宮へ向かう。湿度の高い空気がまとわりついてくる。
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外宮(豊受大神宮)をめぐる
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遷宮のために設けられた空地が私は怖い。見たこともない(かもしれない)「神様」というもののために白石で要地を区切るという行為が連綿と行われている。広大な敷地の真ん中に据えられた小さな社に何度も目が吸い寄せられる。絶対なんか、居る……!
豊受大神宮(豊受大御神)⇒土宮(大土乃御祖神)⇒風宮(級長津彦命・級長戸辺命)⇒多賀宮(豊受大御神荒御霊)の順にお礼参り。*()内はご祭神。
「私の知ってる神社とちがうー!」1年前、おおいに戸惑い恐縮しながら手を合わせ、帰宅してから伊勢神宮についてめっちゃ調べた。全部の神様がわかったわけではないものの、前回ほど罪悪感に襲われずに済んだ。それでも、無礼を働いてるんじゃないかという不安は拭えないけど。
看板も何もない脇道に人が吸い込まれていく。後について行ってみる。鳥の声と雨だれが弾けるばかりのひっそりとした場所に簡素な社が鎮座ましましていた。よくわからんけど緊張する。頭を下げ、そそくさとその場を後にした。内宮で買った『巡拝案内』にてそこは「下御井神社」と判明。神宮の御料水の守護神。静かなのが好きなお方なのか?
神様方への挨拶を無事終え、鳥居脇の勾玉池。サギの食事を眺めつつ、しばし英気を養う。冷たい甘味が食べたい!下心とともに今度は内宮へ。
旅はつづく~