へなちょこフリーター日記

おもしろおかしく生きてきたいね

言葉をたぐり、空のつぎ目に耳をすます。こぼれるように息をして、きっと明日もなんでもない。そうでなくっちゃあ、玉子焼きも生焼けだ。奥歯でそっと噛みしめて、弾けた目玉のなかに、とおい海をみた。星をつなぐ指先にともす歌とか、鮫にきかせる昨日のこ…

孤独だから出会えた、そんな風に笑ってみせれば絶望だったけど、光っているから、まあ、大丈夫なんだろう。君の最悪な笑い方も、僕の体でろ過すれば、星にも月にもなった。今日も明日も明後日も、なんでもない光の羅列、流線型の幸せと、不幸せな波紋のなか…

欠陥人間、リコールにノーと言う。

いっそのこと、病気、ということにしてしまえば、このやっかいな気質ともうまくやっていけるかもしれない。 幼いころの親との関わり方のせいなのかもしれないし、遺伝子とか、脳の回線がこんがらがってるとかもありそうだけど、治すにしたって魔法みたいにく…

一日のはじめかた

朝にたべる食パンがなくなったので、はやくからやっているスーパーへ買い出しにでた。 ついでに昼のおかずも調達せんと、店内をうろうろ。そこかしこの通路で棚出し作業がおこなわれていて、ダンボールをのせた台車で通路が埋まっている。行き止まりにいきあ…

かかとのゴム 鳴らしながら ひとつひとつ 扉 たたいてく ここしばらく 雨は降っていない こぶしをはね返すかわいた音は きっとそのせい 手をつないだ女の子が 瞳をくりりと瞬かせ そっと教えてくれたこと 昨日から腹をすかせている カタカナの浮いた 砂の味…

貝殻をさがしている うずまきの先端で 海を煮だして クローゼットにしまっておいたはずなのに 仕方がないから トイレットペーパーの芯 耳にあてた ほら 音がする とじていく音が 皮膚の堤防をかいくぐり 口から鼻から 治りかけの傷口を舐めて 爪と肉のあいだ…

おっちょこちょい、ここに極まれり

恥をしのんで告白します……自転車、盗まれてませんでしたー! 盗難届を出しに行こうと、自宅の玄関を出たわたしの頭の中で声がした。―― 〇〇スーパーの駐輪場、確認したほうがいいんじゃないかい? 近所のスーパーへは歩いて行くこともあれば、自転車に乗って…

まる

こまぎれになったわたしが 文字と文字のすき間にはさまって クラゲよりもたよりない 昼と夜の中間 雲のかげ うす紫の温度 手のひらから指さきにうつして たんたんたんと生きるをしている ビルに反射した偽物のオレンジ 頰をかすめて じっと目をほそめた 汗ば…

雨やどり

恥ずかしさにまみれ、人の形にあこがれて、生まれてからずいぶんとたった。 どろどろとしたカエルのなりそこないみたいな自分は、生き物でさえないような気がしている。 人間になりたいのかもよくわからなくなった。 雲間からさす天使の梯子みたいに、すっと…

思い出を供養しよう・第六弾『愛知・南知多ビーチランド』

へなちょこフリーターの2019年は、賢島で海風をあびたあと、『南知多ビーチランド』で海獣たちとふれあい三昧、といった具合の幕開けでありました。 イルカショーの模様をまとめた記事をつくったはいいが、あとの写真は下書きに張りつけたまま、半年以上…

へなちょこフリーター、盗難届を出す。

自転車どろぼーに会いました。まさかアパートの駐輪場で被害にあうとは、夢にも思わず……。 足がなくなって不便、というのはもちろんあるのだけれど、それよりなにより、四年連れ添った相棒を失った悲しみを、しみじみ感じている。 壊れたとか、売り払っただ…

思い出を供養しよう・第五弾『愛知・名古屋港水族館』

「 名古屋には何もない 」 と辛い意見を口にする人は少なくないけれど、名古屋には『 おそろしいほどでっかい水族館 』があることを忘れてはいけませぬ。 その名も『 名古屋港水族館 』。へなちょこフリーター、2018年はふた月に一度のペースでいそいそ…

雪をかぞえている。

雪をかぞえている。 舞い降りてくる花びらなのか、ぶつけるためのボールなのか、小石の目をした笑っている顔なのか、ブーツの形に沈んだ穴なのか、単位を迷って、まだ家に帰れずにいる。 ぺらぺらなコートを羽織って、白の絨毯に倒れこんだ。クラクションも…

天秤

これをあげる代わりに、あなたの全部をくださいね ーー わたしの知っている優しさは、そういう理不尽なものだった。 もらえれば嬉しい。…… 嬉しいけれど、手渡されたものと、これから一生かけて相手に渡し続けることになるであろう、気遣いや我慢や譲歩とは…

キャラメルコーン

空気を食べるのが好きだ。 正確には、空気に味を付けてくれる食べ物が好きだ。ーー ポップコーンやソフトクリームなんかがまさにそう。 一袋分のポップコーンの元を正せば、手のひらにつくったくぼみを埋めるほどの量しかないトウモロコシの粒だし、アイスク…

かつて怪物だったわたしへ

おかき大明神という方の『いつか怪物になる私へ』という文章を読んで、このブログを書いている。 今は消されてしまっていて、詳細を確認することはできないが、その文章の中では、視野の狭まっている( モラハラをするような )人間を、「 怪物 」と称し、筆…

悪魔の使いは、頰を染めて『名古屋・鶴舞公園』

梅雨らしく、雨が降り続いている。 10cmほど開いておいた窓から、夜気が滑りこんでくる。素肌を晒している足首は、目を覚ます頃には、すっかり冷えてしまっている。 スマフォの画面の白さに目を細めながら、画面をタップして、足首にからまった夜の切れ…

タネも仕掛けもあってくれ

わたしは、ごく軽度の聴覚情報処理障害なんだろうと思う。 そこのあなた、聴覚〜とはなんぞや、と首を傾げましたかな? 耳慣れない言葉なので、そのような反応になるのも無理からぬこと。 まぁ、簡単に言ってしまうと、『聴覚機能に問題はないのに、言葉をう…

カメレオンの生き様

とある占いによると、へなちょこフリーターはカメレオンタイプらしいのだ。 タイプの性質を解説するページに目を通しながら、たしかにたしかにと、ひとり静かにうなずいた。 特に「よくも悪くも周りの影響を受けやすいでしょう」という文面は、すとんと腹に…

思い出を供養しよう・第四弾『オーストラリア・ケアンズ』

カンガルーの尻尾を持ちあげたいならば、オーストラリアへ行くべし。 へなちょこフリーターの渡航経験は二回 ―― 一度目はフィリピン、二度目はオーストラリア。二カ国とも、日本の南に位置する国ゆえ、時差ボケというものを経験せずに済んでいる。 2013…

何もない日なんてあるのかな。

目の覚める音を拾わないから、そう思ってしまうのかもしれない。 息をするのも、誰かまかせ。スマフォの電源入れるたび、消費してくカロリーのこと、数えたくなくて、ヨーグルト味のゼリーだけで生きてけたらって、玄関で靴を履きながら考えてた。 何台目か…

好きなものを糸にせずとも、人と人とは勝手に結ばれてくもんだ。

他人に興味を持てない …… 。 安全性を脅かさないでいてくれるかどうかが最重要、嗜好性なんて二の次だ。相手から敬意を感じられるなら、言葉はゼロでもかまわないとさえ思う ーー それがへなちょこフリーターという生き物です。 あらゆる嗜好性 ーー 性であ…

息をしている

生きるように息をして、垣根のもえる季節に息をしている。 プラスチックの緑に癒されて、こんなものでよかったんだ、よかったんだよ。 生きていなくちゃ嘘だなんて、笑っていなくちゃ意味ないだなんて、生を求めてすれ違って、すり減ってく重心の目盛り いく…

金太郎飴になりたかった

どこを切っても『幸福』の二文字が現れる ―― そんな人生だったら、みんな祝福してくれたろうか。 部屋の電気を落として、タオルケットにくるまり目をつぶる。厨房で立ちっぱなしの一日だった。シャワーを浴びる気力は残っていない。鼻まわりの皮脂が、枕カバ…

日帰り蒲郡旅行記 後編『愛知・竹島』

熱中症、お前ってやつは …… !! 倒れるまではいかないものの、脱力感、というのかな、暑い日の日中歩きまわると、気力をじわじわ削りとられていく。はやく気づいて対処できればいいのだが、 " 奴ら " は急にやってくるから始末におえない。 「他の人間は熱…

日帰り蒲郡旅行記 前編『愛知・形原温泉 あじさいの里』

6月は観光にもってこいの月である。 日差しは日増しにきつくなっていき、湿り気を帯びた空気が顔に腕にまとわりついてくる、そんな季節になりましたね。 夏の気配があちこちから漂ってはいれど、セミがわんわん鳴きわめき、ヤブ蚊が猛威をふるう、地獄の釜…

思い出を供養しよう・第三弾『高知・そうだ山温泉 和』

温泉が好きだ。 広い湯船に肩までつかり、毛穴をくすぐる熱の塊が、カラダの内へ内へと浸みわたっていくのを感じる時間は、至福というより他にない。 「どうだ、気持ちがいいだろう?」 効能の大小に関わらず、温泉と名のつくものはすべからく、自慢気な態度…

思い出を供養しよう・第二弾『高知・中津渓谷』

わたしは聖地巡礼がしたかったのだ …… ! ラジオを嗜む習慣をみなさんはお持ちだろうか? わたしには毎週欠かさず聞いている番組がいくつかあるのだが、その中のひとつに『 Dear Girl ~ Stories ~ 』がある。 人気声優である神谷浩二と小野大輔の二人がパ…

分裂

世界が 今日も 肌をたたいて ぷつぷつと分裂していく。 終わりの気配に 心地よく身をゆだねることもあれば、どうしようもなく 泣きたくなってしまう朝もあり、ちぐはぐな穴のあいたビーズの全部が わたし自身の証明だった。 日曜日の隙間から わたしと ぼく…

思い出を供養しよう・第一弾『高知・大樽の滝』

本格的に暑くなるまえに、平成最後の夏の思い出をば、整理していこうと思う。 難しいんですよね、写真と文章の融合というものは …… 。 情報を補ってくれる写真のおかげで記事がつくりやすくなるかと思いきや、写真が雄弁に状況を説明してくれるが故に、何を…