へなちょこフリーター日記

おもしろおかしく生きてきたいね

カメレオンの生き様

 

とある占いによると、へなちょこフリーターはカメレオンタイプらしいのだ。

 

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タイプの性質を解説するページに目を通しながら、たしかにたしかにと、ひとり静かにうなずいた。

 

特に「よくも悪くも周りの影響を受けやすいでしょう」という文面は、すとんと腹に落ちた。

 

映画を見れば、アクションヒーローの強さに憧れ、ランニングを始める。本を読めば、ストーリーに射抜かれ、キーボードを叩く。歌を聞けば、伸びやかな歌声に心を掴まれ、カラオケボックスへ駆け込む …… とにかくミーハーなのである。

 

他人の気持ちにシンクロしやすいこともあって、趣味だけでなく、気分までも移り気だ。

 

外界に触れる側から刻一刻と、『自分』という存在は形を変え、色を変えていく。いったいどこからどこまでが『わたし』なのか、頭をかしげる有様 …… 。

 

そんな不確かな存在の輪郭を少しでも安定させようと、自分の側に置くものには、モノにしろ人にしろ、人一倍気を遣って生活を送っている。

 

そして現在のへなちょこフリーターは、絵を描きたくてたまらない。

 

もちろんこれも外界との接触の結果。『スヌーピーミュージアム展』に足を運んでからこっち、棚の奥にしまい込んだペンをいそいそと机に並べて、ちょみちょみ、ぐるぐる、線を引く、線を引く、線を引く …… 。

 

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有名なピーナッツの面々を形づくる生きた線を前に、へなちょこフリーターは、生意気な感想を抱いた ーー

 

こんなんでいいんか。

 

作者のシュルツが、実際どんな風に描いていたかまではわからない。けれどどの線も、いかにも気が抜けている。

 

「完璧に描こう」「上手に型どろう」というような気合いの入りようは、会場中のどのコマからも感じられなかった。

 

するすると、ときにがたがたと歪みながら、スヌーピーが、チャーリーが、木が、ソファーが、「そこにあるように」線が伸びていく。

 

印刷物では黒一色に見えるベタ塗りの部分からは、インクののたくった跡が見てとれた。完璧でない筆跡。ーー これは人間が描いた線だ。

 

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楽しみながら、もしかしたら苦しみながら、思案しながら塗ったのだろう。インクの黒のひとつひとつに、心が通って、まるで踊っているようだ。

 

時代を経るにつれ、どんどんデフォルメされて、シンプルに愛らしく目を垂らしていくスヌーピー。初代と後期では、もうまったくの別犬である。もしもシュルツが変化を恐れる性格だったなら、こうはいかなかった。

 

もしもわたしがシュルツだったなら、初代の形を保つことに必死で、スヌーピーの本質を見失ってしまったんではなかろうか …… 。

 

絵を描くのは、昔から好きだった。

 

いつからか「完成させなければ」と考えると、線を引く手がぴたっと止まるようになった。完成像が見えない。どう描けばいいかわからない。完璧な構図を求めるうちに、ノートは下書きの線で真っ黒になる。ペン入れを始めたら始めたで、「正解」にたどり着けるだろうかと考えて、胃のあたりがずしりと重くなる。

 

裏の白いチラシを新聞紙の束から見つける瞬間が、たまらなく好きな子供だった。

 

宝物をもらったような気持ち。これで絵を描ける、何を描こう、何で描こう ーー 想像するだけでわくわくした。朝から夕方まで何時間でもペンを握っていた、あの頃のわたしが羨むくらい、今では絵が上手くなったというのに、「お絵かき」のやり方は思い出せなくなっていた。

 

こんなんでいいんか。

ーー 楽しんでよかったんか。

 

シュルツはきっとピーナッツの面々を愛していた。スヌーピーたちは、そこに、たしかに存在していた。

 

完璧な造形を与える神として君臨することだってできたのに、シュルツはきっとそうしなかった。スヌーピーたちが「そうあるように」、正解を知るための探求の道程として、インクを走らせていたように、わたしには見えた。

 

額縁の向こうに、区切られたコマの中に、不確かな世界が広がっていく。

 

その世界を前に、人々は笑顔になる。世界の断片をかばんにぶら下げて、断片に紅茶を注いで、生活を続けていく …… 正解を定める必要なんて、全然、なかったのだ。

 

…… 描きたい。

 

 

おもいおもいにシャッターを切り、展覧会を楽しむ人々をかきわけながら、展示の中盤に差し掛かる頃にはもう、たまらなく絵を描きたくなっていた。

 

紙がいる、なんでもいい、まっさらな紙に、ペンを走らせたい。ネコを描きたい、植物も描きたい、ああ、なんでもいい!  線を引きたい! 紙があればそれでかまわない!  

 

帰路についても、展覧会から持ち帰った興奮は冷めやらず、帰宅早々ペンを握った。1時間はあっという間にすぎた。まだ描きたい。これができるなら、あれもできるかも。「正解」の枷を外せば、完成像は想像を悠々と超えて、予想外のところに着地していく。

 

ーー ああ、『描く』ってこんなに楽しかった。

 

正解を形にするためなら、ペンを取る必要はなかった。書くにしろ、描くにしろ、見たことないもの、想像したこともないものの肌触りを確かめるために、人はペンを走らせるのだから ーー 。

 

ミーハーで、ぶれぶれで、これからもへなちょこフリーターは己の色を変え続ける。

 

定まった世界の魅力に魅せられて、せっかく思い出せたお絵かきのやり方を忘れることもあるかもしれない。

 

けれど、シュルツの線はなくならないし、世界に目を向ければ、揺らぐ世界の波にのって生きている人は、案外たくさん居るものだ。

 

そんな人々に出会える限り、きっとわたしは「この色」を思い出すし、また新たに更新していける。

 

カメレオンの静かな戦いを、どうか皆さん、見守っててくださいな。

 

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思い出を供養しよう・第四弾『オーストラリア・ケアンズ』

 

カンガルーの尻尾を持ちあげたいならば、オーストラリアへ行くべし。

 

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へなちょこフリーターの渡航経験は二回 ―― 一度目はフィリピン、二度目はオーストラリア。二カ国とも、日本の南に位置する国ゆえ、時差ボケというものを経験せずに済んでいる。

2013年3月、卒業旅行でオーストラリアへ赴いた。

 

同じ研究室に属していた友人二人と、隣の研究室の先輩ひとり。4人が4人とも、生き物好き。大学では、昆虫や植物についての論文をそれぞれしたため、休日には、国内の水族館や動物園へ連れ立って出かけることもしばしばだった。

 

「オーストラリアへ行こう」――そう言い出したのが誰だったのかは定かではないが、生き物好きが4人集まったのだ、旅行先が動物の楽園・オーストラリアになることは当然の成り行きだったと言えよう。

 

なんてったって、コアラにカンガルー、ワラビ―、タスマニアン・デビルにウォンバット ―― 名前を呟くだけで笑顔になるような動物たちの故郷で、彼らに見て、触れることだってできる夢の地なのだ。

 

我々は関西空港を深夜に発ち、オーストラリアはケアンズ空港に降り立ったのは早朝だった。

 

乗りあわせた連絡バスは、空港周辺の平地を抜け、やがて海岸近くの大きなホテルの前で停まった(停留所であって、私たちの宿泊先ではない)。店が商売を始めるにはまだ早い時間。あてもなくぶらぶら歩いていると、誰ともなく違和感に気づいた――ん? 目がちくちくするぞ?

 

夜が明けてまだまもないというのに、日差しが容赦なく我々の目を射抜いてくる。夏のオーストラリアの日差しは強いと聞いていたが、これほどとは……。

 

以前にもオーストラリアへ来たことがあるというTは、準備よくサングラスを持参していたが、他三人の瞳は丸出し。このままでは観光を楽しむどころではない! 小さな商店へ駆け込み、各々気に入りのサングラスを手に入れ、装備を拡充した。

 

そんなわけで、オーストラリアを楽しむへなちょこフリーターは、どでかいサングラスをつけている。写真を載せてみましたが、実に楽しそう。

 

当時と現在では、人生の諸々における価値観、特にジェンダー感や趣味趣向が大きくちがっている。こうして昔を振り返り、文字をつづっていると、古い友達の軌跡を辿っているようで、なんだか不思議な心地がする。

 

6年前は月一で胃を痛め、泣き暮らしていたものです。

 

主な原因は、当時お付き合いをしていた野郎でして、オーストラリアからの帰国後もひと悶着ありましたとも、ええ。私の楽しみにことごとく水を挿してくれる素敵なお方だったのですよ。懐かしいねぇ(くたばりやがれ!)。自身の幸福に無頓着すぎた自分にも、問題はあったんですけどね。6年かけてじんわり矯正していき、いまや立派なへなちょこフリーターです。

 

話が逸れちゃいましたな。オーストラリアですよ、オーストラリア。

 

期待以上の動物の楽園で、「10分で見終わっちゃうよ?」と観光案内所の人の心配をよそに、動物園を数時間かけて満喫したり、エミューやらアリーゲーターやらの肉を食したり、全部同じ味のする中華料理バイキングとか、いやー思い出深い。

 

大学生時は「写真をとるよりも、目に焼きつけるべき」という思想の人間だったため、あんまり写真が残っていないのが残念です。シャッターを押したいと思い、風景を切り取ると、その前後の記憶は、何もしないときよりも強く心に刻まれる気がする。写真のメモとしての機能を、わたしは愛しているのかもしれないなあ。

 

オーストラリア・ケアンズの空気を、皆さんが少しでも感じてくだされば幸いである。

 

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生き物にはじまり、生き物に終わる『オーストラリア・ケアンズ

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➡︎ 1日目、朝の散策中に見つけた公園にて撮影。見慣れない樹木が、普通に立ち並んで、風に揺れている。

 

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➡︎ ハトと同じ雰囲気で歩きまわっていた鳥。写真は残っていないが、野生の白いオウムが街路樹を覆い尽くしている場面にも遭遇した。ありゃあ衝撃だったなあ …… 。

 

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➡︎ 「10分で見終わっちゃうよ?」と観光案内所の人に心配された動物園『ケアンズ・ズーム・アンド・ワイルドライフ・ドーム』。ツアー内容に、ここでの『コアラとのツーショット券』がついていたのです。

 

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➡︎ 建物の屋上ということで確かに広くはなかったが、放し飼いにされている動物たちを前に、生き物好き一行はもちろん大興奮。1時間見てまわるのは余裕だった。

 

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➡︎ これが現地の空を飛んでいる生き物っていうところもすごい。日本ではお目にかかれない色彩。

 

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➡︎ 衝撃だったのが『ワニの餌やりショー』。上からぶら下げられた肉に、体長2mはありそうなアリゲーターが飛び上って食いつく。音がね、すごいんですよ。顎を閉じると「パカーン!」という衝撃音が、ドーム中に響きわたる …… 。ここまでは飛んでこないとわかっていても、生命の危機感は否応なく煽られ、内臓から背筋へ震えが走った。

 

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➡︎ 所変わって、記憶は定かでないが、『ワイルドライフハビタット』。

 

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➡︎ 1か所目でコアラを抱っこしたのですが、コアラはねぇ、ふあっふあでした……。毛がみしっとつまってはいるんだけれど、柴犬のお尻よりはやわっこい、幸せに手触りがあるならあれなんだろうなあ。 

 

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➡︎ 観光客に触られすぎて、もはや何も感じなくなっているカンガルーたちと嬉々として接触をはかる、若かりし頃のへなちょこフリーター。

 

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➡︎ たしか餌やりもできたのだが、みんな腹がいっぱいなようでかまってくれない。

 

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➡︎ こちらはワライカセミ。旅程2日目だったか、電線の上から人間が笑っているような声が降ってくると思ったら、野生のワライカセミだった、という貴重な経験をした。

 

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➡︎ エミュー。ワニと同じで「やられる」という気分にさせてくれる。爪を見よ、爪を。

 

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➡︎ お昼寝ウォンバットくん。

 

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➡︎ 2日目は 世界最古の熱帯雨林『キュランダ』へ。レトロなデザインの列車に出発前からテンションが上がる。

 

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➡︎ 歩いた方が速いのでは? と思うほどのゆっくりペースで、山をのぼっていく。

 

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➡︎ 途中下車をして滝を鑑賞。

 

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➡︎ 『オーストラリアン・バタフライ・サンクチュアリ』。園内では、宝石色に輝く蝶が飛びかう。

 

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➡︎ 熱帯雨林を散策。変な生き物がたくさん、かと思いきや、そんなことはなく、少々拍子抜け。

 

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➡︎ 人懐こい鳥に遭遇。顔面がいかつい。

 

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➡︎ キュランダからの帰路は、世界で2番目に長いロープウェイ『スカイレール』を利用。恐竜が現れてもおかしくないような鬱蒼とした熱帯雨林の上空を飛ぶように進んでいく。

 

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➡︎ 3日目は、グレートバリアリーフを見に『グリーン・アイランドリーフ』へ。天気はあいにくの曇り空&強風。絶景、とはいかなかったのが、この旅唯一の心残りやも。

 

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➡︎ ワニ、エミュー、カンガルー、サメなど食べました。そういえばケアンズ料理、的なものは口にしてなかったかも …… 。トーストに塗る『ヌテラ』というペーストが、まずかったことは覚えている。おそらく海外の人が納豆に接するような感覚と同じではないかな?  慣れれば美味しいんだと思われる。

 

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楽しかったオーストラリアなのですが、たったひとつ問題がありました。―― お金です。

 

大学時代の私にとって旅といえば一人旅。お金をかけず、どれだけ楽しめるかが醍醐味で、それは当然海外旅行においても適応されるはず。クレジットカードは使い慣れていなったし、落としたり、盗まれでもしたら困る。一人旅をするのであれば、これだけあれば十分楽しめると思う額を、財布につめてもって行った。

 

一度目の海外旅行先がフィリピンだったというのも、お金に対しての考えを緩くした要因のひとつ ―― フィリピンは物価が安かったのです。持参した現金はほとんど手元に残ったし、ボランティア活動がメインだったこともあり、移動費・食費・ホテル代は最初にまとめて入金していて、支払の場面というものがほとんどなかった。当然ながら、クレカを持参する学生なぞいなかったのである。

 

遠い異国の地にて、へなちょこフリーターは己の考えの甘さを自覚せざるを得なかった……この人ら、ばんばん金遣うやんけ。しかも、当然のごとくクレジットカード持参。……あれ? もしかしてこの状況、わたし、やばいんじゃない?

 

「もっと安いものを食べない?」「それは移動費が高いから、予定を変えない?」―― 持参した金額を告げてお願いすれば、きっと3人は快く協力してくれたろうけれど、金額を気にせずはしゃぐ友人たちに、水をさす勇気は最後まで持てなかった。前途した当時の彼氏の影響で、他人の幸せを奪う責任の重さを考えずにはいられなかったのだ。

 

そんなわけで、残高がゼロになる事態に戦々恐々となりながら、財布をひらく度、頭のなかで電卓をはじいていたわけです。友人たちと同じ旅程をなんとか無事に終えられそうだとわかったときの、嬉しかったこと …… 。

 

金銭感覚、というか、旅行でのハメの外し具合については、グループ海外旅行の際には擦りあわせ必須であります。

 

あと、クレッジットカードは便利! なくすの不安な人以外は持っていこうね。へなちょこフリーターとの約束だよ! …… 異国の地で両替所探すの、まじめんどいかんね。

 

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● ケアンズ

何もない日なんてあるのかな。

 

 

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目の覚める音を拾わないから、そう思ってしまうのかもしれない。

 

 

息をするのも、誰かまかせ。スマフォの電源入れるたび、消費してくカロリーのこと、数えたくなくて、ヨーグルト味のゼリーだけで生きてけたらって、玄関で靴を履きながら考えてた。

 

 

何台目か忘れてしまったけれど、財布の中身は中学の頃から、そんなに代わってない。免許の写真は老けたけど、健康だからプラマイゼロってことにして、ナポリタンをすするかどうかで揉めた友達と 絶交した、いや嘘、絶交したかった、だけ。

 

 

くだんないって思うことほど、そう思ってるのは自分だけかもしれないって気がして、部屋の隅 埃をかぶってすねている。

 

 

何にもないわけじゃなくて、そうだったら、昨日も今日も、私とあなたもおんなじだったらって伸ばした小指に風が触れて、目をふせて、耳をとじて、生活すること 滑らかにしていった。

 

 

いつかわたしの瞼だったものが、声と一緒に届いて、でこぼこだったカラダのまま、ぎゅっと目を瞑って、オレンジの朝にたどり着くまで、あともうすこし、さみしい夢をみている。

 

 

好きなものを糸にせずとも、人と人とは勝手に結ばれてくもんだ。

 

 

他人に興味を持てない …… 。

 

 

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安全性を脅かさないでいてくれるかどうかが最重要、嗜好性なんて二の次だ。相手から敬意を感じられるなら、言葉はゼロでもかまわないとさえ思う ーー それがへなちょこフリーターという生き物です。

 


あらゆる嗜好性 ーー 性であったり、食べ物、人生設計、ファッションなどなど ーー そういうものを知らずとも、誠意をもって接してくれるのであれば、仕事をする上で一向に困ることはないのである。

 


…… というのが私の持論なのですが、これが決して一般的ではないことは、これまでの経験からよーくわかっている。

 


趣味は何?

どんな人が好き?

結婚はいつしたい?

どんな食べ物が好き?

休みの日は何をしているの?

仕事終わりに寄る場所は?

 


美容院でだって「今日はお仕事お休みですか?」「これからどこか行かれるんですか?」と聞かれる。仕事の有無と、休日の過ごし方を把握したからって、髪型のできに違いがあるとは思えないのだけれど …… 。

 


私に興味を持ってくれてるんだなーと、相手から何かしらの熱を感じられるのであれば、むしろ全然ウェルカムなのだ。どんとこい!

 


ところがどっこい、大概「へー」で終わるし、「趣味は読書」と答えれば「私本読まないんですよー」と返される始末 …… 。

 


お前ら、絶対私に興味ないよな!?  言葉を交わす前より、ふたりの溝はむしろ深まっとるで??

 


その言葉をぶつけたくてぶつけたくて、振り上げた拳を何度左手で抑えこんできたことか …… 。

 


それと言うのも「あなた、わたしに興味ないですよね?」とでも言おうもんなら、こちらにそんなつもりはなくっとも、「あなたは冷たい人ですね」と批判しているように聞こえてしまうのが問題だ。

 

 

「他人に関心を持つイコール=あたたかい人間」「関心を持たない人間=冷たい人間」という誤った価値観が、世の中ではまかり通っている。

 


口に出した当人は「これからも関係を維持したい」と思っているとは、理解してもらえないんだろうなあ。

 

 

数年単位でひとつ屋根の下で暮らすなら証明のしようもあるだろうが、仕事場で週に数回会う程度の人、ましてや年に数回合うかどうかといった美容師に「無言の好意」「嗜好性への関心抜きの好意」を理解してもらうのは至難の業である訳で。そんな話術、へなちょこフリーターはもちろん所持してない訳で。

 


「自分は他人の好き嫌いに関心をもっている」という本人の自覚と、相手が受け取る印象が食い違う場合、その二人はもう、コミュニケーションの取りようがないんだよなあ。その断絶が悲しくて、人間関係諦めちゃってる部分、けっこうあります。

 

 

私自身が他人に関心をもっていないわけだし、「この人はわたしに関心があるのだなあ」と思った経験がないから、『人間は他人に関心をもたないものだ』という前提で生きてきた。

 


関心を持たないはずの人が、私に好きなものを聞いてくる。その理由は、自分をあったかい人間だと思いたいであったり、仕事を円滑にすすめるため、沈黙を嫌って、利用するため、従わせるため、そうするのが普通だから、といったような自己中心的なものなんだよなあ。

 


決して私のためを思ってのことではないというのに、「嗜好性を知り得たから仲が深まった」という尺度は当たり前のものとしてそこにあり、皆んな大事そうに掲げて歩くんだもんな。なんとも不思議な光景だ。

 


無傷なのに包帯を巻かれて、「よかったね〜」と言われるようなちぐはぐさ。巻かれたからといって肌が傷つく訳ではないけれど、なんで?  とは思ってしまう。その度に心の角っこがちょっとずつ欠けて、すり減っていく。

 


楽しかった旅行の話には、最低3000字はかけたいし、まとめるために数時間〜数日の時間が欲しい。私の嗜好性に関心があるなら、それを読んで然るべし!  と思うのだが、職場ですれ違うだけの普段は無口な凡人に、そこまでの労力を割いて仲良くなりたい、という人間は少ないだろうと思う。

 


職場の人に「読め」と言うつもりはないし、読んでもらわなっくても、心地よい関係性はつくれる。だから …… 放って置いてほしいです!

 


好きなものを糸にせずとも、人と人とは勝手に結ばれてくもんだ。

 


わかりやすさの対極にある感覚、なんでかわからないからこそ『好き』なのに、ゼロタイムのコミュニケーションに落とし込んで、二言三言の言葉で現すのは乱暴だし、野暮ってもんだ。

 


100問1答はアイドルなんかの人気者に任せときましょ。こちとら1問100答やりたくて、本を読んだり、ブログ書いたり、まどろっこしいこと、ぽちぽちぶつぶつやってんだ。私に興味があるってんなら、着いてきてみやがれってんだ!  …… 今日も今日とて強気な気持ちで、社会という荒波を越えていく、へなちょこフリーターなのでした。

 

 

息をしている

生きるように息をして、垣根のもえる季節に息をしている。

 

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プラスチックの緑に癒されて、こんなものでよかったんだ、よかったんだよ。

 

生きていなくちゃ嘘だなんて、笑っていなくちゃ意味ないだなんて、生を求めてすれ違って、すり減ってく重心の目盛り いくつくらい取り戻せたかな。

 

いつ始まったことにしよう。

 

生きるって決めてかないと、覚悟してかないと、身体の真ん中 すり抜けてくから、呼吸で掴んで 今日を わたしのものにしていく。

 

明日の気配に躊躇うなら、それはきっと合わない靴のせいだから、窮屈は脱ぎ捨てて、裸足で駆ける 夢みたいに ほら なんでもない。

 

泣きながら生きをして、息吐くこと まだ やめられずにいる。

 

未練なんていう かっこいいものじゃない 。

 

ほんの少しの優しい記憶が 生きろ生きろとうるさくて 、勘違いしそうになる。こんなことでいいのかな。

 

息をしている。

 

明日 始まるわたしのために いきを して いる 。

 

金太郎飴になりたかった

 

 

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どこを切っても『幸福』の二文字が現れる ―― そんな人生だったら、みんな祝福してくれたろうか。

 

部屋の電気を落として、タオルケットにくるまり目をつぶる。厨房で立ちっぱなしの一日だった。シャワーを浴びる気力は残っていない。鼻まわりの皮脂が、枕カバーに染みこんでいく気がする。

 

頭の裏側のスクリーンで開かれる上映会は、エンドロールの存在を知らないらしい。今日一番の不毛な出来事を焼きつけたフィルムをまわし続けている。

 

どうせなら先月出かけた三河湾の風景なんかを再生してくれればいいのに、ぼくはぼくをいびるのが上手で困る。

 

本日封切りのB級映画の主な登場人物は、職場でどなっていたSさん、SさんにどなられていたUさん、そしてそれを見ているだけだったぼく、の3名。

 

突如Sさんから放たれた感情の塊に横殴りにされ、記憶の箱がはじけ飛ぶまでコンマ一秒。

 

昼休憩の間中、箱を元の場所に仕舞おうと、何度も上から押さえつけたのだけれど、気を抜くと蓋が開いて、中身がこぼれ落ちそうになる。どうやらネジが一本どっかへいってしまったみたいだ。留め具がばかになっている。

 

あの日 ―― それは今日のことでもあるし、一年前の、五年前の、十数年前のことでもある。 " あの日 " 聞いた、Sさんの、父の、先生の、先輩の、それぞれの怒鳴り声がぼくの中で唸りを上げ、それはそれは見事なハーモニーで、ぼくのカラダを震わせにかかる。

 

彼らが、ぼくの頭の中で歌っているだけならかまわないが、そのうちに化け物か何か、おそろしいものに変わってしまいやしないか ―― そんな予感に喉仏の辺りがじくじく痛み、今日もうまく眠れずにいる。

 

握りこんだタオルケットを鼻先に近づけ、息を吸いこむ。化学繊維の香りにすがってまで、生きる意味ってなんなんだろう。大人になっても夜はこわいままだ。

 

洞窟に住んでたころの人類と、夜明けを待ってる夢をみた。

 

日帰り蒲郡旅行記 後編『愛知・竹島』

 

熱中症、お前ってやつは …… !!

 

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倒れるまではいかないものの、脱力感、というのかな、暑い日の日中歩きまわると、気力をじわじわ削りとられていく。はやく気づいて対処できればいいのだが、 " 奴ら " は急にやってくるから始末におえない。

 

「他の人間は熱中症になるかもしれないが、自分だけは大丈夫!」

 

駅のベンチで頭をかかえ、旅程を変更せざるを得ない目に幾度も会いながら、熱中症を甘くみる癖が抜けなくて困る。

 

今回の蒲郡旅行でも同じ轍を踏んだ。それはもう見事に踏みしめてやりましたとも。

 

完全に自覚したのは、竹島園地を楽しんで、さあ温泉に入るべなと、ふらふら歩いていたときだった。…… なんだか気分が乗らない。

 

下調べをした、タオルだって持ってきた。汗をかいて、くたくただ。

 

温泉に浸かるための条件は、ロイヤルストレートフラッシュ!  だというのに、カラダを震わす振動は、期待に高まる胸の鼓動ではなくて、びーびー鳴り響く警告音だった。「現在ノ状態デノ入浴ハ、非常ニ危険」…… こういう無意識の声には、従っとくに限る。

 

あーあー、温泉入りたかったなーーー!!

 

断腸の思いで予定を変更するも、このとき時刻は13時半。帰るにはまだ早く、具合の悪さも座りこむまでのものではない。竹島水族館横のベンチにて、進退についてしばし熟考後、カラダからのゴーサインを受けて、観光続行を決意。

 

一縷の望みをかけて、蒲郡駅の東側に位置するラグーナテンボス方面へ自転車を走らせてみるか。電動アシスト自転車だから、たぶん、きっと、大丈夫!( 繰り返す短慮、反省の色が見えない )。ありがとう、蒲郡観光案内所!

 

もしかしたらサイクリングを楽しんでいるうちに、体調回復するかもしれんしな ( 繰り返す短慮、以下同文)。元気になれば、併設されているラグーナの湯で日帰り入浴リベンジといこう。

 

そんなアクシデントもありつつも、なんやかんや充実していた蒲郡観光の一部始終をご覧あれ。日帰り蒲郡旅行記 後編、はじまりはじまり~。


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心の凪いでく音が聞こえる『蒲郡 竹島

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➡︎ 「あじさいの里へ行く」「温泉に入る」というざっくりとした計画を、蒲郡駅で手に入れたパンフレット『がまポン』で補強する作戦。

 

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➡︎ 11時20分、『がまポン』で得た有力情報を頼りに、あじさいの里からの直行バスを降りた足で蒲郡市の観光案内所『NAVI TERRACE』へ。

 

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➡︎ 中はこんな感じに装飾もされていて、開放的な気待ちのいい空間。ここで書類にサイン、保証金1000円を預けて ……


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➡︎ へなちょこフリーターは、『レンタサイクル』を手に入れた!  電動アシスト自転車な上、なんと " 無料 " 。蒲郡市、太っ腹すぎんか。平日お昼前の時点で、残り2台という盛況ぶり。休日は、全台早々に出払ってそうですな。

 

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➡︎ 電動自転車にアシストされて、しばしサイクリングを楽しみ、あっという間に竹島園地に到着。  写真の人物は、藤原俊成卿。当時荒地だった蒲郡地区の開発に貢献した、えらいお方。

 

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➡︎ 右手に見えますのが、蒲郡のシンボル『竹島』でございます。

 

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➡︎ 昼ごはんは、駅前のスーパーで買った弁当とコカコーラ。東屋がどこも埋まっていたので、ハトの鳴き声をBGMに、橋の下で食べた。何食べよっかなーと、テンション高めに選んだというのに、なんだか箸が進まないな …… ( あとから思えば、この時にはすでに熱中症にかかってたいたのでしょう )。

 

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➡︎ 腹を満たして、いざ竹島!  大鳥居まで、さくさく歩いていきましょー。

 

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➡︎ 竹島橋・東側の景色。


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➡︎ 竹島橋・西側、というか、竹島園地を海から見るとこんな感じ。蒲郡という土地が、海と山に挟まれているのがよくわかる。


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➡︎ 凪いだ水面にこんもりと茂る木々、" 竹 " というキーワード …… まるで琵琶湖の竹生島みたいだなー、島の名前に竹をつけるブームでもあったんやろかと思っていたら、竹島竹生島、ほんとに繋がりがあった ( ブログ執筆中に知った )  。


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➡︎ 竹島には『八百富神社』という神社があるのですが、竹生島神社から分霊された神さまを祀っているそうなのです。蒲郡を開発した俊成が、開発成就を願って勧請(神仏の分霊を迎えること)した。


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➡︎ 神社を目指します。木陰に助けられるも、島を覆う湿度に体力が奪われていく。


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➡︎  神社の写真撮り忘れたー。


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➡︎ 名古屋ではお目にかかれない、海岸性の植物に郷愁を誘われるなど ( へなちょこフリーターは田舎育ち ) 。

 

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➡︎ 島のまわりには、写真・左のような遊歩道が整備されている。


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➡︎ でかいフナムシは、度胸もでかい。カメラを近づけても逃げていかない。


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➡︎ 水平線に見えているのは、西浦半島。「蒲郡から知多半島は見えないんだよ!」と力説する男性の声が、海風にさらわれていく。


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➡︎ 緑の屋根の建物( 写真・中央 )は、東海道本線の車窓からも確認できる。以前豊川稲荷に向かう列車で初めて見たときから城かと思っていたが、なんとホテルだった。その名も『蒲郡クラシックホテル』。


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➡︎ 波打ち際でカラスが食事 ( ? ) をしていた。ハトの死骸を弄ぶ姿を見かけてからというもの、カラスはちょっとしたトラウマでありながら、興味をそそられる対象でもある。休憩がてらしばし観察をする。

 

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➡︎ ふたたび橋を渡って、竹島園地にもどってきました。


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➡︎ 階段の上にある神社は目指さねばならぬ。熱中症にかかっていようと、この衝動はどうしようもない。


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➡︎ 竹島もそうだったけど、階段にやたらおるダンゴムシが気になる。


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➡︎ 階段をのぼった先には、御鍬神社と金毘羅さんが鎮座しておられた。京都の安井金毘羅宮でのお礼をさせていただく。現地にもお礼参りに行かんとな。


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➡︎ 先ほどの階段を降り、すぐ側の『海辺の文学記念館』へ。正直まったく期待を寄せてなかったのですが、これがなかなかの名スポットだった。


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➡︎ 昭和57年に惜しまれつつも取り壊された料亭旅館『常盤館』を模した趣のある建物。蒲郡を舞台に描かれた小説の一節や、書簡などが展示されていた。実際の景色を目にしながら、文豪たちの表現に触れる、というなんとも贅沢な体験ができる。


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➡︎ 文机と鏡台が据えられた、10畳の広さの慎ましい和室の窓の外では、先ほどまで自分の足で踏みしめていた竹島が静かな海に浮かんでいた。 

 

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➡︎ 竹島園地を遊びつくすのにかかった時間は、約90分。写真の奥に見えている建物が、日帰り入浴を楽しむはずだった『竹島ホテル』ですよ …… 。

 

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➡︎ 気を取り直して、レッツ サイクリング! 電動アシスト自転車の乗り心地は、原付バイクに近い。誰かに背中を押されてでもしているかのように、カラダが勝手に、前へ前へと運ばれてゆく。


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➡︎ 『ラグーナテンボス観覧車』東海オンエアの動画で見たことあるやつ! ( へなちょこフリーターは、現在 YouTuber の東海オンエアにハマっています ) 。竹島園地からここまでの所要時間は、約40分でした。

 

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➡︎ 『ラグナマリーナ』冬はイルミネーションを楽しめるスポットらしい。高級そうなマンションが立ち並んでいるかと思えば、ヨットが繋いであったり、おしゃれなモデルハウス体験施設があったり …… 己の場違い感におののくも、せっかくなので入江を一周。リゾートホテル『ラグーナベイコート』の格式の高さに、今度こそ心を折られ、何もせんまま引き返した。我ながらアホな旅をしている。


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➡︎ 竹島から見えていた不思議な像の謎に迫る!  『子安弘法大師像』。18.78mの高さは、東洋一なのだとか。側に寄ってみたかったけれど、坂を越えたら確実に死あるのみ。またの機会に楽しみは残しておいた。


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➡︎ へなちょこフリーターは、古代生物 アノマロカリスを愛している。街中にアノマロカリスのアイコンが掲げられているなんて、それだけで蒲郡市はいいところってわかるね。だけどね、体力の関係でね、『生命の海科学館』もスルーだよ。博物館もいきたかったんだけどなぁ …… 。

 

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➡︎ 蒲郡駅の近くまで戻ってきた。カラダをまんべんなく巡回している気分の悪さが、熱中症のせいなのか、ただの疲れなのか、はたまた腹が減ってるだけなのか、もうよくわからん!


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➡︎ とりあえず、我はあんみつとか食べたい!  GoogleMap の検索欄に「喫茶」と打ち込み、死にかけの体と心を引きずって、『和カフェ 千草』になんとか入店。


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➡︎ 店内では犬ころが放し飼いにされていて、埃っぽさが多少鼻についたが、かき氷を食すにはもってこいの、ぬるめの冷房には花丸をつけたい。『雪見ぜんざい氷』だったかな?  氷の冷たさと、ミルクのまろやかな甘みが、ほでったカラダにしみわたる。


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➡︎ 『ぜんざい』って書いてあったのに、豆がない!  悲しみにくれていたら、かき氷の内部にあんこ ( あずき? )  を見つけた。にっこり。

 

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➡︎ レンタサイクル=タダ、竹島=タダ、文学館=タダ …… 今回の旅で使ったお金は、名古屋からの移動費込みで5000円程。充実感の割に、お金を落とすところがなさすぎた。さすがに申し訳なくなり、帰り際、蒲郡駅売店にて『蒲郡みきみかんバウム』( ¥1000 ) を購入。

 

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➡︎ 歩数14,421歩。炎天下にこれだけ歩けば、熱中症にもなるってもんですな。帰りの電車で席を確保するやいなや眠りにつき、乗り換えのタイミングでおにぎり ( チキン南蛮 ) にむしゃぶりついたら、嘘のように体調よくなった。

 

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『海の文学館』の和室から臨む景色は、心をつくような華美なものではなかった。

 

いつの間にか、わたしは眠ってしまっていたんだろうか。夢の中に入りこんだような、現実感のなさに、ここが誰もが出入りできる場所だということも忘れ、海を眺めていた。

 

畳にへたりこんで、背負ったリュックを脇に置く。名前をつけるまでもないと放っておいた目に見えないかすり傷が、かさぶたになってイグサの隙間へ、ほろほろこぼれ落ちていく。

 

自分のことを、見失ってばかりいる。

 

小さな島を売りにする素朴な町で、ひとり海を眺める自分みたいな人間を、寂しいやつだと憐れむ人もいるんだろう。

 

人と人とを繋ぐ糸は、悪気なく目をふさいできたりする。時々は、絡まった糸の束に指をかけて、ほぐしてやる時間を取りたいと思っているのだけれど、生死にかかわらないからと、ついつい後回しにして忘れてしまう。

 

多少強引にでも肩の力を抜けさせてくれる場所や関係性をもつことが、長生きの秘訣なのかもしれない。

 

そんな場所を無料で開放してる蒲郡市、好きにならずにいられようか ーー 否!

 

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● 竹島

〒443-0031 愛知県蒲郡市竹島